【居場所スパナwiki】城下町広報課寄合所

とある本丸にて物干し屋を営み、風俗史の研究者している。
その噂を聞きエナガ城下入りより１年半ほど前から月２ペースで通っている。
目的は幽籍の歴史解明。右京としては幽籍者の持つ歴史条件が知りたいので数多くの幽籍者の話を聞いてきたであろう海柘榴市氏は貴重な情報源となる。
しかも現世での研究者ではなく時空での研究者。また違った目線もあることだろう。
著書の話、著書に載っていない話。時空内での生活のこと。時空内の幽籍者の扱い。現世で生活する右京にとっては興味深い話ばかりだろう。
しかし時期的この本丸城主が城下へのお触れを出して以来消えてしまった為、移住許可が下りない。なので訪問・旅行という形で何度も訪れていた。
長居は可能であったが「断固として住まおう！」とする意思はなく現状移住が現実的ではないため通うのであった。


以下、茶番
「そういや、右京は本丸時空には行かないのか？」
「行きたいのは行きたいですが今やることも多いですし.......。正直、伝手が無いので分からず飛び出すより分かる範囲のものを片付けてるんですよね」
「しかも忙しいしな。あ、その資料取ってくれ」
「はい、どうぞ。・・・それに幽籍者が萎縮する可能性が高い。現世での仕打ちが嫌で移住する人もいれば保護の為に移住を余儀なくされた人もいる。
　信頼関係を築くまでに時間がかかってしまうならば既にあるパイプを使わねばと思いますがそんなパイプもないんですよ」
「・・・あるよ、わし」
「はい？」
「この道に10年はいるベテランさんだ。教えを乞うぐらいいいじゃろ」
「教授にそんな方がいるとは知りませんでした」
「いや、わしもその人のこと知らないんだけどね」
「パイプとは言えないですね、それ」
「おほん、まぁ友人から聞いた話じゃが、とある本丸時空で物干し屋をしながら生活しているらしい。君もいくつか書籍は読んだことあるはずじゃ。話を聞きに行ってもいいんじゃよ」
「でも教授の仕事が」
「わしの仕事はわしがやる。いやだいぶ手伝ってもらってからいう話じゃないが・・・。必要になるもの教えてやるから来週辺りから行ってきなさい」
「いいんですか？」
「当り前じゃ。そろそろ共著とお前さんの名前があるのに飽きたわ。先の短い爺じゃからな若者に手柄横取りされたらかなわん。そろそろ自分の名だけの書籍でも出すがよいわ」
「ふふ、じゃあこのまとめだけ仕上げさせてもらいますね」
「当り前じゃ、そこの資料わし読んでないからの。今から読み進めたら発表に間にあわん」
「ありがとうございます、教授」
「ん。気にするな」

右京と同じ顔の男。
イグドラシルからの使者だがその目的は謎
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